いま、博士課程で苦しんでいる人に伝えたいこと
今もしも博士課程でつまづいていて、死を選びそうになっていたら、
絶対それを選ばないでほしいです。
死以外の選択肢があることに気づいてほしいです。
死を選ぶくらいなら、辞めて違う場所で再スタートをすればいい。
研究室は閉鎖的な空間だと思います。
というか、閉鎖的だったんだ、と今は思います。
毎日同じ場所に行き、同じ人と会い、実験をする。
いつの間にか研究室の教授や助教が言うことが全てのように感じてくる。
つらくなっても、つらいと思う自分がおかしいように感じてくる。
できない自分が悪いと思えてくる。
でも、そうじゃない。
そんなことない。
もちろん、博士課程で研究成果が出るか出ないかは、
自分の実験計画や実験手技、実験方法も大いに関係していますが、
与えられたテーマ次第、
正直研究室の教授次第な気がしています。
教授から与えられるテーマが、
実験さえやればすべて成果となるものなのか。
手探りでいろいろと探しながら実験をやらないと成果が出ないものなのか。
教授の指導や周りのラボメンバーからの助言はあるのか。
渦中の時は気づきませんでしたが、
今振り返ってみると、
案外自分の力でどうにもならない部分も結構あったんだな、と思います。
苦しみの渦中では、自分のやれないことばかり目が行って、
自分のやれることを見落としがちですが、
エクセルもできる、
ワードもできる、
英語の論文だって読めるし、
プレゼンだって作れる
研究以外の世界でも役に立つことはたくさん身に着けていると思います。
私も、研究生活がつらすぎて、死ねば楽になるかも、とよぎったときがありました。
でも、あの時死を選ばなくてよかったと今思っています。
そして死を選ぼうとするくらい追い込まれるような職を続けなくてよかったと思っています。
死を選ぶくらいなら、別の道を選んでほしいです。
まだその道に心残りがあるんだったら、
もう一度全力で挑戦できるように一旦少し休むか、
進むために周りに助けを求めてほしいです。
ほんとうにいろんなことがあるけれど、
生きてさえいればきっとどうにかなるし、
たくさん幸せなことがあると思います。
だから、生きるのだけは辞めないでください。
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